桑講義④お酒と桑の話   これまで、「桑」という植物について、また桑「創輝」について3回にわたり講義していただきました。 今回は、第4回目。久米川先生に「お酒と桑の話」について講義していただきます。
第四回桑講義テーマ
第四回のテーマは「お酒と桑の話」についてです。

前回の講義について、おさらいしよう

講義③桑のすごいパワー、はどんな内容?

前回の講義では、桑の持つすごいパワーについて次の2点を詳しく講義していただきました。
  1. 桑が持つ特有成分が糖の吸収をブロック
  2. 桑パワーはマウス実験でも効果あり!
前回の桑講義③のまとめ

    前回の講義動画を見る:【第三回】桑のすごいパワーを簡単に解説

    前回の講義については「【第三回】桑が持つ天然特有成分でぽっこりお腹とサヨナラ!桑のすごいパワーを簡単に解説【現役大学講師による桑講座】」の動画をご覧ください。
    動画の記事はこちらからどうぞ  

    講義④お酒と桑の話

    挨拶をする久米川先生
    久米川先生
    皆さん、こんにちは。
    挨拶をする久米川先生
    久米川先生
    私は、創価大学理工学部の久米川と申します。
    挨拶をする久米川先生
    久米川先生
    今回の講義では、「お酒と桑」の関連について一緒に学んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
     

    酒酔い・二日酔いはなぜ起きるの?

    酒酔いの効果とは?

    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    アルコールは主に、胃と小腸で吸収されます。
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    吸収されたアルコール、つまりエタノールによって脳が麻痺することで酒酔いの状態を引き起こします。
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    酒酔いの効果は、主に次の2点です。
    酒酔いの効果
    • エタノールが脳を麻痺させることで、酩酊状態を引き起こす
    • アセトアルデヒドの毒性により悪酔い症状を引き起こす
      酒酔い・悪酔いはなぜ起きるのか

    二日酔いになるメカニズム

    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    皆さんも二日酔いでつらい思いをしたことがあるかもしれません。
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    悪酔い・二日酔いの原因は、エタノールが分解されて発生する「アセトアルデヒド」という物質です。
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    アセトアルデヒドが速やかに無害な酢酸まで分解されるといいのですが、肝臓でアセトアルデヒドを分解しきれないと所謂「二日酔い」の症状を引き起こすことが知られています。
     

    【実験】アルコール投与前後に桑茶を飲ませると、どうなる?

    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    悪酔い症状には、不思議なことに創輝の桑茶を飲むと悪酔いしにくいという声が多いのです。
    久米川先生に質問をするマルベリーちゃん
    マルベリーちゃん
    先生!悪酔いしにくいということは、肝臓にも優しいということですか?
    質問に答える久米川先生
    久米川先生
    そうですね。 これは大変難しい問題なんですけども、恐らく肝臓にも良いと思います。
    質問に答える久米川先生
    久米川先生
    また、アセトアルデヒドは体全身に対して影響が出ますから、肝臓だけではなくて全身にとって良いというふうに言えると思います。
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    では、「悪酔いをしにくい」ということが本当なのか、マウスに協力してもらい実験を行いました。

    そもそもマウスは酔うの?

     
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    実験の前に、そもそもマウスはアルコールを摂取したら人間同様に酔うのでしょうか?
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    人間は強い酩酊状態に陥ると顔が赤くなったり、フラフラしたり、寝てしまったりします。
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    同じように、マウスも酔います
    講義を行う久米川先生
    久米川先生
    腰が砕けてフラフラになり、やがて寝る。 人間と何ら変わりありません。
     

    実験内容

    実験内容
    アルコール投与の前後にマウスに創輝の桑茶(低濃度・高濃度)を飲ませ、血中のエタノールとアセトアルデヒドの量を調査

    実験1)低濃度の桑茶を飲ませた場合

    まずは、低濃度の桑茶を飲ませた場合の(A)エタノールと(B)アセトアルデヒドの血中濃度の変化を見てみましょう。
    実験のグラフ
    • エタノールのみ投与
    • :エタノール投与に桑茶
    • :エタノール投与に桑茶
    (A)血中エタノールの濃度は、青・緑・赤の線がどれも同じような山型に変化を示しており、有意な差は見られませんでした。
    (B)アセトアルデヒドの血中濃度を見ると、飲酒前に桑茶を飲んだマウスの血中濃度が比較的低く推移していることが分かります。

    実験2)高濃度の桑茶を飲ませた場合

    続いて、高濃度の創輝の桑茶を飲ませた場合の血中濃度の変化を見ていきましょう。
    実験のグラフ
    • エタノールのみ投与
    • :エタノール投与に桑茶
    • :エタノール投与に桑茶
    (C)エタノールの血中濃度を見ると、低濃度の桑茶を飲んだ時よりも徐々に上昇し、240分・300分後を見ると明らかに違いが見られました。
    (D)アセトアルデヒドの血中濃度は、エタノール投与に創輝の桑茶を与えたマウス(赤線)が飲酒後60~240分にかけて他のグループよりも低く推移していることが分かりました。

    結論:桑茶を飲酒前に飲むと、悪酔い予防に効果的!

    実験2の結果より、創輝の桑茶を飲酒に飲むと
    • 血中エタノール濃度は高いまま推移
    • 血中アセトアルデヒド濃度は他のグループよりも低い傾向
      • つまり、創輝の桑茶の事前摂取によりエタノールの分解が遅延していると考えられる
      ここでの注目ポイント!
      桑茶を飲むタイミングは「飲酒前」が効果的!
      講義を行う久米川先生
      久米川先生
      アセトアルデヒドは、悪酔いや二日酔いの原因物質です。
      講義を行う久米川先生
      久米川先生
      創輝の桑茶を事前に飲む事で、アセトアルデヒドの血中濃度を抑制できるということは、つまり悪酔いや二日酔いの症状を軽減させる効果が期待できるということです。
      久米川先生に質問をするマルベリーちゃん
      マルベリーちゃん
      桑茶を飲むタイミングはお酒を飲む前ということなんですが、桑茶割りでも効果はあるのでしょうか?
      質問に答える久米川先生
      久米川先生
      まず最初に、桑茶をクッと飲んでいただいてそれから桑茶割りを楽しんでいただけると最も効果があるのではないかと思います。
      最も効果的!おすすめの飲み方
      1. 最初に桑茶を飲む
      2. 桑茶割りでお酒を楽しむ
       

      【追加実験】桑茶を飲ませ続けると、どうなる?

      実験内容

      ここで実験を終了させるのはもったいないと思い、続けて別の実験も行いました。
      実験内容
      創輝の桑茶を飲ませ続けた場合、マウスはアルコールに対してどのような反応をするのか調査

      結論:桑茶の長期摂取は予防に効果的!

      マウス実験での研究結果
      • 黄色:低濃度の桑茶
        • :高濃度の桑茶
        創輝の桑茶を長期的に与えているグループ(黄色)は、濃度の濃さに関わらず、エタノールとアセトアルデヒドの血中濃度がどちらも低く推移する傾向が見られました。
        • このことから、創輝の桑茶の長期摂取は血中エタノールおよびアセトアルデヒド濃度の上昇を予防的に抑制する可能性が考えられます。

          ここだけは押さえておきたい!今回の講義のポイント

          桑講義④のポイント 今回の講義で押さえておきたいポイントは、次の2点です。
          今回のポイント
          1. 桑は悪酔い防止にも効果的!
          2. お酒の前に桑茶を1杯!まずは試してみましょう

          動画を見る:【第四回】桑が持つ天然特有成分でつらい二日酔いとサヨナラ!お酒と桑の話

          桑「創輝」が血糖値抑制に良いと言われる秘密は〇〇にあった

          健康の強い味方、桑「創輝」桑の葉の特有成分について、詳しくは「桑品種 創輝のこだわり」でご紹介。

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