青汁について「健康に良いと聞くけど何が良いの?」と、具体的な働きについて分からない方も多いのではないでしょうか。
実は、桑の葉青汁には、優れた健康効果を発揮する高い栄養素が沢山含有されています。
ここでは、
桑の葉青汁が健康食品として注目されているワケについてお届けします。
桑の葉とは?
医薬品指定もされる桑の葉
桑の葉は、その文字通り桑の葉っぱのことです。
桑は、クワ科クワ属の総称で、カイコの餌になる作物です。また、桑の実は果樹として食べられます。
日本ではクワ/マグワの根皮は、ソウハクヒとも言われており
医薬品指定されているなど、昔から薬草として活用されてきた歴史があります。
桑の葉に含まれる「緑の血液」クロロフィル
桑の葉に含有されている緑色の天然色素であるクロロフィルは、人間の血液色素であるヘモグロビンと似た構造をしており、
緑の血液とも言われているのですが、体内摂取されたクロロフィルは血中で鉄と融合し、ヘモグロビンの色素に変換されます。
桑の葉青汁で血液状態を改善
桑の葉青汁を飲むことによって、血液を綺麗にする浄血作用も期待することが出来ます。
血液状態が良いことは、健康的な生活を送る上でも重要なポイントなので、
桑の葉青汁を毎日飲むことによって、健康的な体を維持することに繋がります。
桑の葉青汁に含まれる成分・栄養素とは?
DNJ(1-デオキシノジリマイシン)
DNJは、化学構造がブドウ糖と似ており、小腸内の分解酵素がブドウ糖と間違えてDNJと結合する為、この働きによって糖吸収を遅らせることが出来ます。
この成分は、
糖尿病対策やダイエットにも注目の成分で、桑の葉は唯一豊富に含有している植物と言われています。
ビタミン・ミネラル類
一般的な桑の葉には、実は豊富なビタミン・ミネラル類が含有されています。
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン群、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。
ビタミンAはほうれん草の
約10倍、ビタミンB1・ビタミンB2はケールの
約2倍、ビタミンEは
約10倍、カルシウムは牛乳の
約23倍、鉄は小松菜の
約8倍も含まれています。
食物繊維
食物繊維とは、消化されることなく大腸に届く成分なので、腸内ビフィズス菌や乳酸菌の割合を増加します。
なので、
便秘解消効果を期待することができ、腸内発癌物質生成を抑制する効果があります。
また、
桑の葉はケールよりも食物繊維の含有量が約4倍多く含まれており、腸内環境を整えたい方におすすめです。
ギャバ(GABA)
ギャバとは、
抗ストレス作用に優れており、興奮神経を落ち着かせてドーパミン抑制効果が高い成分です。
桑の葉には、
ケールの約6倍のギャバが含有されており、精神面にも良い効果を発揮します。
ルチン
ルチンとは、優れた抗酸化作用を持つポリフェノールの一種です。
ビタミンC吸収をサポートし、健康に皮膚や血管を維持する作用があるので、
老化防止効果を期待することが出来ます。
また、心臓疾患、動脈硬化、高血圧、血糖値を改善する作用もあるので、
生活習慣のひとつである糖尿病予防へも効果的です。
桑の葉青汁の健康効果とは?
糖尿病予防効果
糖尿病は慢性的な高血糖が原因
血糖値とは、血中に含まれるブドウ糖の濃度を示す値です。通常、食前の値は約70~100mg/dlの範囲が正常値で、血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが分泌されることで、ブドウ糖が細胞に取り込まれてエネルギー源として消費されます。
この働きで
血糖値の上がり過ぎを抑えて、一定範囲内に数値が収まるような体の仕組みになっています。
しかし、この仕組みが正常に機能しなくなってしまうと、
慢性的な高血糖になり糖尿病になるのです。
なので、高血糖状態が続く体は血管が脆くボロボロになり、様々な合併症を体の色々な部分で引き起こします。
桑の葉の特有成分が糖の吸収を遅らす
桑の葉がもつ血糖値上昇抑制効果は、桑の葉の特有成分である1-デオキシノジリマイシン(DNJ)が関係しているからです。DNJとは、ブドウ糖と構造が似ており、優れたα-グルコシダーゼ阻害作用があります。
α-グルコシダーゼは、
小腸内で糖を血中に取り込む働きを担うので、この働きを阻害して糖吸収を遅延させます。
なので、インスリンの働きが不要になり、血糖値が急激に上昇してしまう状態から回避します。体内に桑の葉の成分が取り込まれることで、血糖値の急激な上昇を抑制します。また、インスリン値上昇も抑制するので、糖尿病予防効果が示唆されています。
桑の葉青汁は健康寿命の延伸に適した素材です。
便秘改善効果
便秘は食物繊維不足が原因
便秘と言えば、食物繊維が真っ先に思い浮かびますよね。
食物繊維は、5大栄養素に並ぶ6番目の栄養素として注目される程、体にとって大事な栄養素です。
便秘解消には、食物繊維を多く摂取することが一番の方法です。しかし、現代人の食生活は、食物繊維の摂取量が極端に少ない傾向にあります。
桑の葉青汁は水溶性食物繊維が豊富
便秘の人は、ぜん動運動機能が低下しており、便の硬さが強いとスムーズな便通が行われません。
大腸内に長時間蓄積された便は、腸に水分吸収されて硬くなってしまいます。また、不溶性食物繊維の摂り過ぎも便秘を引き起こします。
実は、桑の葉青汁には、水溶性食物繊維が豊富に含まれます。
水溶性食物繊維は、水に溶けて便を柔らかくしてくれる働きがあり、便秘の人は意識して摂取したい栄養素です。
便秘解消や腸内環境改善が期待されるので、肌質改善する、痩せやすい体、免疫力アップなど、色々な健康に繋がっていきます。
動脈硬化抑制
動脈硬化は生活習慣の乱れが原因
健康で若々しい血管は、弾力があってしなやかです。しかし、加齢と共に血管も老化するので、硬くもろい状態に変化していきます。
人それぞれ個人差はありますが、
年齢を重ねるに従い動脈硬化は進行していきます。
なので、
自由気ままな生活を送り、食事や睡眠時間が不規則な生活、喫煙や運動不足など、このような生活を続けていると生活習慣病の原因になります。現代では、24時間営業の飲食店、手軽に食べることが出来るインスタント食品、添加物の入ったお惣菜など、色々な食品が世の中に溢れている時代です。
健康に悪い食生活を送っていると、子供から高齢者まで動脈硬化の発祥の恐れがあります。動脈硬化とは、動脈が肥厚で硬化した状態です。この状態になってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞の原因となり、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化に関係すると言われています。
桑の葉が悪玉コレステロールを抑制
桑の葉には、豊富なケルセチン3-マロニルグルコシド(Q3MG)が含有されているのですが、フラボノイド系ポリフェノールの一種であり、優れた抗酸化作用を発揮します。その為、活性酸素を減少させることから、アンチエイジングにも効果的です。
さらに、Q3MGは、
動脈硬化の原因と言われている悪玉コレステロール(酸化LDL)の生成を抑制する働きがあり、注目の成分となっています。また、
Q3MGはDNJとの相乗効果があり、動脈硬化予防に大きく期待出来ます。
まとめ
ここでは、桑の葉青汁が健康食品として注目されているワケについてお届けしてきましたが、いかがでしたか?
桑の葉には、豊富なミネラルやビタミン、亜鉛、食物繊維など、実に沢山の栄養成分が含有されており、青汁原料としても大きく注目されています。
健康効果の高い桑の葉青汁は、
継続的に飲むことによって、身体を内側から健康にしてくれる青汁です。
皆さんも、是非一度、健康ドリンクとして桑の葉青汁を試してみませんか?