意外と知らない「内臓脂肪の特徴」

内臓脂肪は体脂肪の1種

主に体の脂肪細胞に貯えられる体脂肪は、2種類に分けられます。 一つは、内臓脂肪。もう一つは皮下脂肪です。 内臓脂肪とは、腹腔内の胃や腸といったおなか周りに蓄積する脂肪のことを言います。

内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満、あなたはどっち型?

内臓脂肪

◆溜まりやすい
内臓脂肪とは、体脂肪の1つで、腹腔内の胃や腸といったおなか周りに蓄積する脂肪です。 体の中の深部に溜まるので、つまみにくいという特徴があります。
◆落ちやすい
また内臓脂肪は、短期間で溜まりやすい脂肪ではありますが運動などでエネルギーとしてすぐに燃えるため、落ちやすい脂肪でもあります。例えるなら、簡単に出し入れできる「普通預金」が内臓脂肪です。 この内臓脂肪が過剰に蓄積されると「内臓脂肪型肥満」と呼ばれる状態に。 この肥満型は、下半身よりもおなかがポッコリと張り出た体型になるため「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。特に、男性に多い肥満タイプであることが特徴の1つです。

皮下脂肪~溜まりにくいが、落ちにくい~

◆溜まりにくい
皮下脂肪とは、主に皮膚の下の皮下組織に蓄積する脂肪で、比較的体の表面近くに蓄積するためつまみやすいのが特徴です。 また皮下脂肪は、食べ過ぎや運動不足などにより過剰となったエネルギーが、ゆっくり脂肪として蓄えられていくため、内臓脂肪よりも溜まりにくいと言われています。
◆落ちにくい
その反面、運動などを行っても初めにエネルギーとして燃焼されるのは内臓脂肪のため、一度ついてしまうと落ちにくい脂肪でもあります。簡単に出し入れできない「定期預金」をイメージするとわかりやすいですね。 皮下脂肪は主に、下腹部やお尻、太ももといった部位につきやすく、この脂肪が多くなると「皮下脂肪型肥満」と呼ばれる状態になります。下半身がどっしりとした体型になるため別名「洋ナシ型肥満」と呼ばれることも。この肥満型は、女性に多く見られるタイプです。

内臓脂肪型肥満、特に男性は注意しよう

内臓脂肪は生活習慣病の元凶!?

生活習慣病には様々な要因がありますが、「肥満は万病のもと」と言われている通り、肥満によって引き起こされる疾患は多岐にわたります。 肥満の中でも「内臓脂肪型肥満」の方は要注意。 主に、男性に多いとされている「内臓脂肪型肥満」ですが、生活習慣病と深い関りがあります

自分の内臓脂肪レベルを知ろう

①判定基準を紹介

まずは、自分自身がどの肥満型に該当するのか知るために、肥満の判定基準を確認しましょう。 肥満度の判定に用いられる指標は、国際的な標準指標である「BMI(Body Mass Index)」で、ボディマス指数と呼ばれる体格指数です。 BMI=[体重(kg)]÷[身長(m)2]から算出され、男女ともに
「脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)25以上のもの」
が肥満と定義づけられています。 肥満の中でも「内臓脂肪型肥満」に該当すると考えられるのは、ウエスト周囲径で男性が85cm以上、女性であれば90cmを超えている場合です。 出典:三好 美紀. “肥満と健康” .厚生労働省e-ヘルスネット. 2019-12-17. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html(参照2021-12-14)

②基準レベルを超えている人は対策を!

内臓脂肪型肥満の基準レベルを超えている方は、早めに対策を始めましょう。 なぜなら、内臓脂肪が過剰に蓄積した状態が続くと糖尿病高血圧症高脂血症心血管疾患などを引き起こす原因となるからです。 内臓脂肪は、運動を行うことで効率よく減らすことができます。中でも、脂肪や糖質をエネルギーの源とする水泳やウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。 有酸素運動を週当たり「10メッツ(運動強度の単位)/時以上」行うことで内臓脂肪の減少が見られたという報告もあります。 また、運動だけでなく食事や生活リズムなどを整えることも大切です。 継続して行えるよう、まずは無理のない範囲で、できるところから取り組んでみましょう。

③基準レベル、ギリギリの方は今から予防を!

これまでも述べてきましたが、内臓脂肪は比較的、蓄積されやすい脂肪です。特に働き盛りの年代の男性は、飲酒の機会や仕事が終わってから夜遅くに食事をされる方も多いのではないでしょうか。 厚生労働省による調査では、男性の場合20代から40代にかけて急激に肥満の割合が増加しています。 ギリギリ基準レベル未満だからまだ対策しなくて大丈夫と思っている方も、気づかないうちに内臓脂肪型肥満になっていた、ということも! そのような状況を防ぐためにも今から予防を始めましょう。

血糖値を制する者は肥満を制する!?

脂肪がたまるメカニズムを理解しよう!

食べすぎや運動不足で肥満になる、ということは皆さんよくご存じだと思います。 ですが、もう一歩踏み込んで「脂肪がたまるメカニズム」のことを理解し、予防や対策に役立てましょう。

「インスリン」と「脂肪」

「脂肪がたまるメカニズム」のポイントとなるのは「インスリン」の働きです。 食事で炭水化物などの糖質を摂取し血糖値が上がった際に、血糖値を下げるため膵臓から分泌されるホルモンが「インスリン」です。 血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)、つまり「血糖」の濃度のことです。 インスリンが血糖値に作用することは知られていますが、実はインスリンが過剰に分泌されると脂肪が増える原因になる、ということを知っている方は思いのほか少ないのではないでしょうか。

血糖値が上がると体は血糖値を下げようとします

血液中の血糖が増えすぎると血液がドロドロになり動脈硬化などを引き起こす可能性が高まります。それを防ぐため、インスリンはいろいろな方法で血糖値を下げようと働きます。 そのうちの1つに、血液中のブドウ糖を体の細胞に取り込み、エネルギー源として利用し血糖値を下げる作用があります。

エネルギーの備蓄「グリコーゲン」「脂肪」

もう1つは、エネルギー源として使われず余ったブドウ糖を「グリコーゲン」という形に換えて、今後必要になるまで肝臓や筋肉で備蓄するよう促す作用です。 ここで問題なのは、エネルギー源として利用されず、備蓄できる量も超えてしまったブドウ糖の行き先です。 余剰となったブドウ糖の行き先は、中性脂肪となり筋肉や脂肪細胞の中に貯えられる「脂肪」です。 これが「脂肪がたまるメカニズム」というわけです。

血糖値が上がりにくい食事習慣を身につけよう

血糖値をコントールすることでインスリンの過剰分泌を抑え、内臓脂肪の蓄積を予防しましょう。

食べる順番

血糖値が上がりにくい食事習慣として、まず「食べ方」を見直しましょう。 1日3食、朝・昼・晩の食事をとるのが基本です。

食物繊維が豊富に含まれているものから

食べるときは血糖値の上がりにくいもの、つまり食物繊維が豊富に含まれている物(野菜・海藻類など)から順番に摂取すると糖の吸収をゆるやかにしてくれます。 更に、食物繊維が豊富だと満腹感が得られ、食べすぎを防いでくれるという嬉しい効果も期待できます。

脂肪がたまりにくい体を作るには桑茶がおすすめ!

桑の葉は古くから薬草として使われてきた

桑の葉は、鎌倉時代の代表的な医書の1つである「喫茶養生記」にも記されており、古くから薬草として利用されてきた歴史があります。 桑の葉の歴史については、こちらの記事もご覧ください。

食前に1杯の桑茶「糖の取りすぎ予防」

桑の葉の特有成分には、食事中の糖質が小腸で吸収されるのを防ぐ働きがあり、食後血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。 血糖値の急上昇を抑えることができれば、インスリンの過剰分泌を抑制することにもつながります。

飲むタイミングが重要

インスリンの過剰分泌が抑制されると脂肪がたまるのを予防することにもつながると考えられ、この特有成分の働きを効果的に発揮させるためにも、桑茶を飲む時は、「食事の前」を心がけましょう。

ラットで実証実験も

また、ずっと食べ続ける性質を持つラットも、桑茶を飲みつづけていたら内臓脂肪がほとんどついていなかったという研究結果も報告されています。 ポイントは、糖質よりも先に桑の葉の特有成分を体の中に摂取することです。 桑の葉の特有成分の働きについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

桑茶はアルコールを飲む方にもおすすめ

また、飲酒の機会が多い男性に朗報です。 桑茶を飲んだラットは、頭痛や吐き気といった悪酔い・二日酔いの症状の原因となる「アセトアルデヒド」の血中濃度が低く推移したという研究結果が。 つまり、飲酒前に桑茶を摂取すると、血中のアセトアルデヒド濃度を抑えることができ、悪酔いや辛い二日酔いの症状軽減が期待できるということです。 お酒を楽しく飲みたい方は、「飲酒前に桑茶1杯」を試してみてはいかがでしょうか。

桑茶は自然由来で体に優しい

創輝の桑茶は、桑の葉100%で作られている為添加物を含みません。 化学合成したサプリメントでは肝臓に負担がかかることもあるでしょう。 特に、普段からアルコールを摂取する機会が多く肝臓に負担のかかりがちな男性には、身体に優しい自然派食品の桑茶がおすすめです。
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