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近年、その効力が話題の「桑の葉」。
実はその歴史は古く、古の人々もそのパワーを期待して体に取り入れていました。
桑の葉の歴史を知れば、そのパワーを実感できるはず。 -
桑の歴史
桑は絹を生産するために必要な蚕が唯一食べる葉で、養蚕には欠かせない植物です。
蚕の繭から絹の生糸を作る「養蚕」は、今から5~6千年ほど前の中国・揚子江流域で始まり、 日本には弥生時代に稲作とともに伝えられたと言われています。
化学繊維が生まれるまでは、生糸を作る養蚕業は大きな産業でした。 そのため桑の栽培も全国的に広がりました。
一般に広く知られるようになった桑ですが、 それは繭を作る「蚕の餌」としてであり、人が口にするものとしての認知は逆に低くなってしまいました。
しかし、桑は元来人間の健康とも関係の深い植物でした。 -
桑の葉キャンペーンを行ったのは禅僧?
「茶は養生の仙薬なり」で始まるのは、鎌倉時代の代表的な医書の1つ「喫茶養生記」。
禅僧・明庵栄西(1141-1215)が記し、鎌倉幕府3代将軍・源実朝に献上したことで知られています。
上下二巻からなるこの書の下巻は「五種の病を桑をもって治療する」という内容で、桑の飲み方や効能が書かれています。
五病とは、「飲水病、中風、拒食、瘡、脚気」のこと。 現在の症状では飲水病=糖尿病、中風=脳梗塞の後遺症、拒食=食欲不振を意味します。
栄西は中国・宋での留学中に見聞、経験した茶、および桑について帰国後に伝え、 日本では栄西以降、本格的に飲茶の習慣が普及したと言われています。 -
桑の葉のパワーを最大限に
古の人々にも知られていた桑の葉パワー。
現在ではさまざまな研究によって、含まれる栄養素や効能がより詳しく明らかになっています。
100グラムあたりの栄養素からみてみると、「創輝」の桑の葉は、カルシウムが3660mg。
カルシウムを豊富に含む小魚と同等、もしくはそれ以上といっても過言ではありません。
植物の中では№1の含有量の秘密は、桑の葉の表面には植物で唯一、カルシウムを蓄える細胞があるからなのです。
鉄分は15.1mg。ほうれん草よりもはるかに多くの鉄分を含んでいます。
また、他の栄養素をからだに吸収する手助けをするビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCを多く含んでいます。
人間に必要な栄養素をバランスよく、豊富に含む桑の葉は、健康長寿の強い味方。
歴史的にも医学的にもそのパワーを人々は実感してきたのです。
現代では、より効率的に美味しく桑の葉を摂取できます。